「ピョンチャン冬季オリンピック」が終わりました。連日の観戦と応援に夢中だった方も多いことと思います。個人的には数々の不運にも決して言い訳することなく爽やかにフェアに戦い抜いたノルディック複合銀メダルの渡部暁斗選手、勝っても周囲やライバルへの思いやり気配りを忘れないスケート500m金メダルの小平奈緒選手が強く印象に残りました

劇的な銅メダルに輝いた「カー娘」も素晴らしかったですね。カーリングをじっくり観戦したのは初めてですが、点差やENDを考慮しつつ、一発逆転のダブルテイクアウトを狙うか、安全に敵ストーン前にドローに行くか‥等々、ニュートンの法則(F=ma)、入射角と反射角、運動量保存則、温度変化と摩擦力、確率と期待値などの物理と数学を駆使する非常に面白いスポーツだと思います。よく「氷上のチェス」と例えられますが、チェスと言うより戦略的には「確率」を考慮したマネージメントが勝敗を分けるバックギャモンに近い気がします。ちょっとやってみたくなりました(^o^)

もうひとつ物理学的(?)に面白いのが、金に輝いたスケートの「団体パシュート」です。3人組で滑るスケートですが、実はひとりで滑るより3人組の方がずっと速いのです。日本女子が持つパシュート2400mの世界記録は2分50秒87で、個人3000mのノルウェー選手の記録(3分37秒28)を同じ距離に換算するとパシュートの方が4秒(50m以上)も速いことになります。ちょっと驚きですね。理由は大きな風圧で疲労する先頭を交代しながら体力を温存できるためです。スピード系競技にとって如何に空気抵抗が大きなカベであるかが分かります(そのおかげで飛行機は飛べる訳ですが・・)

スポーツの世界、かつては「シゴキと根性」に代表される体育会系の世界でしたが、最近は画像解析やシミュレーション技術を駆使した科学的データに基づくトレーニング手法が大成功しているようです。こんな所にも理科系が進出し活躍しているのを嬉しく思います(^^)