1年ほど前に囲碁トップ棋士(イ・セドル)がコンピュータ(Alpha碁)に敗れる…という衝撃的な事件について書きました。その後もAI(人工知能)の進化はとどまるところを知らないようです

2015年10月に登場したGoogleの「Alpha碁」。第1世代”Fan”はCPU=1202台、GPU=176台が連なったモンスターマシンで、コンピュータとして初めてプロ棋士(二段)に勝ちました。そしてセドルを破ったのは”Lee”という第2世代で、AI専用のTPU(Tensor processing unit)48台で構成されていました

昨年暮れにバージョンアップした第3世代の”Master”はネット碁でプロ棋士相手に60連勝し、その後人類最強の棋士である柯潔(カ・ケツ)にも3戦全勝しました。一方で使用するTPUはたった4台に減りました

更に…つい先月登場した第4世代”zero”は、全くの初心者状態から自己対局のみによりわずか3日で”Lee”のレベルに到達し、40日で”Lee”に100戦全勝、”Master”をも89勝11敗と圧倒するレベルとなったとか。(もう人間とは指さないそうです)

この”zero”で特筆すべきは、master以前のように人間の経験(棋譜データ)を一切使わず、完全に「独学」する仕様であること。つまり、全くの「赤ちゃん」状態から試行錯誤のみで自力学習するのです。言い換えると、人類がン百年蓄積してきたノウハウは全く無用であるどころか、むしろ足を引っ張るだけの存在なのかも知れません!「神の領域」と言われるのも、あながち誇張ではありませんね

人類がAIに支配されるという「シンギュラリティ」だとか「2045年問題」とかが、まことしやかに語られていますが、Alpha碁の進化を見ると「マトリックス」や「ターミネータ」のような世界が現実味を帯びてきます。「怖い!」ような気もしますが、一方で「なんか…面白そう!」でもあります

当教室の小さな「チャレンジャー」達には、AI時代を逞しく生き抜いて欲しいものです