夏です!青い海に散らばる白いヨットの帆…いいですねぇ♪

多分、皆さんが想像するヨットと言えば、ゆったり優雅に海原を漂うイメージですよね。ところが、160年の歴史を誇るヨットレースの最高峰「アメリカズカップ」では、最近は右写真のような「空飛ぶヨット」がもの凄いスピードで疾走する時代になっています。(※写真はチームジャパンの機体)

SoftBank Team Japan preparing in Bermuda for the 35th America’s Cup

機体が水上に浮き上がるのは「フォイリング」という技術で、水中に刺さるダガーボードの先端を飛行機の翼のような形状にし、スピードが乗ると揚力で機体全体を持ち上げるように工夫されています。2010年頃から登場したこの技術により、ヨットレース界は一変。従来の2倍を超える時速70km/h以上の猛スピード(風速の2倍とか)の戦いになっています

技術は年々進歩しており、当初は追い風気味の時だけ「飛んで」いたのが、今では向かい風を含む全行程を飛ぶことが出来る驚異的な機体も現れています。(※ヨットは風上に対し45度の方向まで進むことが出来ます)

古き良き時代を懐かしむ人は「こんなの、ヨットじゃない!」とご立腹のようですが、人間(特にエンジニア)の飽くなき情熱と執念はとどまるところを知りません。ほんの10年前には「ヨットが空を飛ぶ」なんて、冗談にしか思えなかったことを実現してしまうのですから!

しかし、高速化に伴い事故も深刻化しており、北京五輪金メダリストの選手が練習中の転覆事故で亡くなったりしています。概してエンジニア(理系)は猪突猛進ですから、ここは全体のバランスを取る文系の出番なのかも知れません