いつの時代もそうですが、特にこれからの時代に苦労するのは「時代は変わる」ということに気付かない人たちでしょう

皆さんご存じのとおり18歳人口は1992年の205万人をピークに減り続け、今では約40%減(120万人ほど)です

では、これに対応して大学の入学者数はどうなったか?

東大(学部)入学者数の公表データを調べてみました

1992年 3636人

2010年 3163人

2011年 3158人

確かに減っています。でも割合は13%程度です

イス取りゲームに例えると、イス100脚を205人で争っていたのが、87脚を120人で争うようになった・・・ということです。はるかにイスを取り易くなったことが分かります

では私立の方はどうでしょう?早稲田大学の生徒総数データしか見つからなかったのですが、この間(1992→2010年)なんと5%ほど増えています!

参加者は大幅に減ったのに、イスは増えている状態です

私立大学は生徒を集めてナンボのショーバイですから、これは仕方ありません

その結果大学進学率は50%を超えました(1992年は26%)

それではこの20年でどの位入りやすくなったか、定量的に計算してみましょう

東大は、(205/120)×(3158/3636)=1.48 ・・・1.5倍近く門戸が広がりました

早大は、(205/120)×1.05=1.79 ・・・なんと2倍近く入りやすくなっています(※)

(早大に限らず定員の減っていない大学は同じです)

※実際は従来の早大トップクラスが東大等の上位校に流れるとすると、更に入りやすくなる

少子化により間違いなく上位大学は入りやすくなり、下位大学はバタバタと倒産する時代なのです

このまま行くと我々の孫・曾孫の世代には全員が東大や早慶に入れることでしょう(冗談です)

でも・・・その割には近年、受験戦争が一段と加熱しているかのような印象を受けませんか?

騙されてはいけませんぜ

加熱しているのは受験生間の戦争ではなく、学習塾間の戦争です(キッパリ)

学習塾だって営利企業ですから、生き残りのためには永続的な売上確保が必要です

そこで、ただでさえ減ってゆく「パイ(受験生)」を奪い合わねばならない宿命なのです

○○中学 合格者数トップ!

4年生では遅すぎる!!

遊んでるヒマはない!

みんな通ってる!

NEETになるぞ!?

一生懸命不安と恐怖を煽りつつ、生徒(顧客)を囲い込むため必死に営業努力しています

この構図は、放射能不安を煽って視聴率や部数アップを図るメディア業界とソックリですね・・・

さて、先に説明したような状況を「有名大学に入り易くなってラッキー!」としか考えないとしたら、あまりにもノーテンキです(笑)。これはすなわち「学歴価値の目減り」を意味します。(ちょっと極端ですが)同じ300円でも、戦前は料亭で豪遊できたのが、今は牛丼しか食べられないのと同じです

戦後ン十年(高度成長期)、学歴は「一流大学→一流企業→安定した生活→企業年金で悠々自適」という黄金方程式の入り口として高い価値がありました。しかし今はどうでしょう?JALやGM、最近ではコダックの例をあげるまでもなく、超一流企業でも将来は全く分かりません。日本を代表してきたトヨタの株価はピークの3分の1、ソニーに至っては5分の1です。財政状況を見れば公務員だって安泰の訳がありません。そもそも「カイシャ(組織)に全面依存する」という生き方自体が大きなリスクとなる時代なのです

組織に全面依存せずに生きるには?これはもう、自分の足で立って歩くしかないでしょう。自分のアタマで考えるしかありません。そのためにはどうすればいいのか?もちろん学習塾で勉強するだけが能ではありません。答えはもうお分かりですね?(以下略)