これはおなじみの「8ポッチ」ブロックです。これを「6個」組み合わせた時、何種類の形が作れるかご存じですか?「100種類?」、「1000種類?」 答えは驚くなかれ、何と「1億298万1500通り」にもなります。もっとたくさんの種類や色の組み合わせではまさしく「無限」の作品が作れる訳で、これこそが子供たちが何度も何度も繰り返しレゴ遊びに熱中しても飽きない秘密です。

従って、(テスト問題には必ず「正解」があるのに対し)レゴの世界に「正解」はありません。創造力次第で解は無数にあるからです。実は実社会でも「正解がない」、或いは「あるかどうかわからない」問題の方が多いのです。

例えば、「明日10時までに渋谷に行く」という「問題」があったとします。「正解」は何でしょう?湘南新宿ラインでしょうか?それとも東横線でしょうか?もうお気付きかと思いますが、実は「正解」などないのです。「どうしても座って行きたい」人もいるでしょうし、「帰りに自由が丘で買い物したい」人もいるでしょう。極端な例、ビンボー学生なら「ヒッチハイク」で、お金持ちなら「タクシー」で、もっと大金持ちなら「自家用ヘリ」で行くかも知れません。解は無数にあり、どれを選ぶかは時と場合(状況と事情)によって異なるものです。実社会ではパターンに従って「正解」を求めることより、状況を認識判断し、無数の解の中から適切な策を選択し、実行する力の方が重要です。

正解やお手本のない世界では、「カッコを埋める仕事=与えられた仕事」より「白紙を埋める仕事=創造的な仕事」の方がずっと価値が高いのです。想像力と創造力をフルに動員して、白紙のキャンバス上に自らの思いを企画し、計画を立て、そして実行する。そんな能力と習慣を子供の頃から身に着けることが、将来必ずや大きな力になることと確信します。(月刊BigSmile 04/12月号掲載記事)