重い判断を迫られる状況は数あれど、NASAのミッションにおける意思決定ほど重大なものはないでしょう。宇宙飛行中のことですから、1つでも判断を誤れば、破滅的な結果を招きかねません。

「究極の問題解決」アポロ13号を生還に導いたGene Kranz氏はトムハンクス主演の映画であまりにも有名で、過去に本コラムでも紹介しています。彼が説く「問題解決」のプロセスは以下の通りです

    1. 問題を定義する
    2. 目標/目的を定める
    3. さまざまな対策案の候補を考え出す
    4. 各対策案によって起こり得る望ましくないリスクを検討する
    5. その分析をもとに取るべき方策を選ぶ
    6. 実行計画を策定する
    7. 全力で遂行する
    8. 入ってくる情報に応じて臨機応変に対応する

一見すると、とても煩雑な手順のようですが…よく考えると身近な問題に対処する方法とそう変わらないことに気づきます。もちろんレゴにおける諸問題にも…冷静に選択肢を洗い出し、それぞれがどのような成りゆきをもたらすかを現実的に検討すれば、正しい判断にたどり着く確率がぐっと高まるのです。一方、直感に頼り、よく考えずに決めると、計画がなぜかうまくいかず、土壇場でまた直観的判断をすることになって問題をこじらせてしまう――といった事態が(よく)起こり得ます。

このような問題解決プロセスは何度も繰り返して「慣れること」で身に付きます。実生活の問題では4.のようなリスク(安全・金銭等)を伴いますが、レゴの場合はリスクなんてたかが知れています。レゴのような安全安心な環境でどんどん問題解決の訓練を積むことが、実生活へも適用できることは間違いありません。当塾が「失敗」を推奨するのも、失敗を重ねるほど問題解決の機会(=練習のチャンス)が増えるからです!