今TVで「高専ロボコン」の実況中継を見ながらこの原稿を書いています。1988年に始まったロボコンは今年で31回目だそうです。毎年ルールが変わるのがこのロボコンの特徴(面白さ)ですが、今年はペットボトルを投げて高い台の上に立てる「ボトルフリップ」という課題です

ボトルの投げ方には、ピストンで下から押し上げたり、遠心力で投げたり、はたまた上から落としたり…。中にはいかにもウケ狙い?という奇妙な方法もチラホラですが…、いつもながら学生達の斬新で奇想天外なアイデアには感心させられます。そして今年から初めて「自律型ロボット」が導入され、格段に要求技術レベルは向上しました。(従来は人が操縦するリモコン型ロボットでした)

決勝戦は…予選で圧倒的な強さを見せつけていたチームが不調で、まさかの大逆転という結果でした。このマシン以外にも本番で練習通りのパフォーマンスが出せずに涙を呑んだチームが多かったように思います

これを見ていて、強いマシンには(1)基本設計、(2)チューニング、だけでなく(3)ロバスト(堅牢)性が大きな要素と感じました。自律ロボットは各種センサーの情報を使って行動を決めるので、例えば部屋の明るさとか床の摩擦係数等に大きく影響を受けます。これを練習時に最高性能が出るようにガチガチにチューニングしてしまうと、環境のわずかな違いで大きく制御が狂ってしまいます。イチかバチかの100点狙いより、安定して70点を取ることが「一流」なのです(「何も起きない」のが一流→「はやぶさ」の川口淳一郎氏の言葉)

この「ロバスト性」、もちろんLEGO作品でもそうですし、人間にとっても大事だと思います。頭は切れるけど神経質で成果にムラがある人より、おおらかで安定して確実な成果が出せる人の方が、実社会では長い目で「一流」と評価されるからです(^^)